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いつも心に留めておきたいお話


●お話その1

ナイロビでビジネスを学ぶ学生相手に、ある日タイム・マネジメント(時間の
管理)の講義がありました。それは学生たちにとって一生忘れられないものと
なりました。

頭の良い学生たちを前に、講師は「それでは、ちょっとした頭の体操をしよう」
と言い、1ガロン(4‐5リットル)の鍋を取り出し、壇上に置きました。

講師はこぶし大の石も用意し、一つずつ丁寧に鍋の中へ敷き詰めていきました。

鍋いっぱいに石が敷き詰められたところで、講師は学生に質問しました。

     「この鍋はいっぱいですか?」

これに対し、教室中の学生が「はい」と答えました。

講師は「本当に?」と言い、壇の下に手を伸ばして砂利の入ったバケツを取り
出しました。

そしてその砂利を鍋に注ぎ、砂利が石の隙間を埋めていくように鍋をゆすりま
した。

そしてもう一度学生に質問しました-「この鍋はいっぱいですか?」

学生たちは既に講師の言わんとしていることを感じ取っていました。

「多分違うと思います」と学生の一人が答えました。

「その通り!」と講師は返しました。

講師はまた壇の下へ手を伸ばし、砂の入ったバケツを取り出しました。

その砂を石と砂利の隙間を埋めるように鍋に注ぎ込み、講師は再び質問しました
-「この鍋はいっぱいですか?」

今度は教室中の学生が大声で「いいえ!」と答えました。

講師はまた「その通り!」と返しました。

今度は講師は水差しを手に取り、鍋がいっぱいになるまで水を注ぎました。

それから教室を見渡し、「この例から何が分かりますか?」と質問しました。

一人の学生が手を挙げて答えました-「予定がどんなに詰まっているように見え
ても、本当に努力すればもっと予定を詰めることができる、ということです!」

     「違います!」と講師は答えました。

「今の例から分かることはそんなことではありません。ポイントは、大きい石を
 最初に入れなければ、後から大きい石を入れることは決してできないという
 ことです。

 皆さんにとって人生の中で『大きい石』は何ですか?
 
 恋人との時間、信仰、教育、夢、…?
 
 そういった『大きい石』からまず予定に入れていかないと、
         それらが予定に入ることは決してないのです。」

今夜でも明日の朝でも、この小話を思い出したら

  「自分の人生にとって『大きい石』って何だろう」

と自分自身に問いかけてみて下さい。

その『大きい石』が見えたら、それをまず予定に入れましょう。

~(『TQ』キングベアー出版)より~

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●お話その2

 次のような銀行があると、考えてみましょう。

その銀行は、毎朝あなたの口座へ86,400ドルを振り込んでくれます。
同時に、その口座の残高は毎日ゼロになります。

つまり、86,400ドルの中で、あなたがその日に使い切らなかった金額
はすべて消されてしまいます。

    あなただったらどうしますか?

 もちろん、毎日86,400ドル全額引き出しますよね。
 私たちは一人一人が同じような銀行を持っています。

         【それは時間です】

   毎朝、あなたに86,400秒が与えられます。

 毎晩、あなたが上手く使い切らなかった“時間”は消されてしまいます。

それは翌日に繰り越されません。それは貸し越しできません。

毎日、あなたの為に新しい“口座”が開かれます。

そして、毎晩、その日の残りは燃やされてしまいます。

もし、あなたがその日の“預金”を全て使い切らなければ、あなたはそれを
失ったことになります。

過去にさかのぼることはできません。

あなたは今日与えられた“預金”のなかから“今”を生きないといけません。

だから、与えられた“時間”に最大限の投資をしましょう。

そして、そこから健康、幸せ、成功のために最大の物を引き出しましょう。

時計の針は走り続けてます。

今日という日に、最大限の物を作り出しましょう。

 1年の価値を理解するには、浪人した受験生に聞いてみるといいでしょう。

 1ヶ月の価値を理解するには、未熟児を産んだ母親に聞いてみるといい
 でしょう。

 1週間の価値を理解するには、週間新聞の編集者に聞いてみるといいでしょう。

 1時間の価値を理解するには、待ち合わせをしている恋人たちに聞いてみると
 いいでしょう。

 1分の価値を理解するには、電車をちょうど乗り過ごした人に聞いてみると
 いいでしょう。

 1秒の価値を理解するには、たった今、事故を避けることができた人に聞いて
 みるといいでしょう。
 
 1秒の10分の1の価値を理解するためには、オリンピックで銀メダルに
 終わってしまった人に聞いてみるといいでしょう。

 あなたの持っている一瞬一瞬を大切にしましょう。

そして、あなたはその“時”を誰か特別な人と過ごしているのだから、
心から大切にしましょう。

その人は、あなたの時間を使うのに十分ふさわしい人でしょう、きっと。

そして、時は待っていてくれないことを覚えておきましょう。

 “昨日”は、もう過ぎ去ってしまいました。

 “明日”は、まだわからないのです。

 “今日”は与えられたものです。

 だから、英語では“今”をプレゼント(=present)と言います。

 家族や友人・仲間はとても貴重な“宝石”です。

 あなたに幸せと生きる勇気を与えてくれます。

 あなたのことを見つめ、あなたを励まし、あなたへ心を開いてくれます。

 さあ、あなたの掛け替えのない人達に

    どれほど彼らのことを心に留めているかを示しませんか?

   その最高のタイミングは、、、、
          「今日」そして ちょうど「今」

(原作・出典不明/ 一部・【歩くシンクロ・マスター】アレンジ)

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●お話その3
    ★★★プールを歩いて渡った少女★★★

広島市の女子高校のA子さんは、小児マヒが原因で足が悪い女の子でした。

A子さんが通う学校では、毎年七月のプール解禁日に、クラス対抗百メートル水泳
リレー大会をしています。男女二名ずつがそれぞれ二百メートル泳ぐ競技です。

A子さんのクラスでこの大会の出場選手を決めていた時、女子一名がどうしても
決まりませんでした。

早く帰りたいクラスのボスは、
「A子はこの3年間、体育祭、水泳大会に一度も出ていない。最後の3年なんだ
 から、お前が参加しろ」といじわるなことを言い出しました。

A子さんは誰かが味方すると思ったけれど、女子生徒は何か言えば自分が泳がされ
ると思い、みな口をつぐんでいます。

男子生徒もボスのグループに憎まれたくないから、何も言いませんでした。

そして、結局泳げないA子さんが選手になったのです。

彼女は家に帰り、お母さんに泣きながら訴えました。

するとお母さんは、

「お前は来春就職して、その会社で何か出来ない仕事を言われたら、
 また泣いて私に相談するの? そしてお母さんがそのたびに会社に行って、
 うちの子にこんな仕事をさせないでくださいって言いに行くの?」

そう言ってすごく怒り、A子さんを突き放しました。

A子さんは部屋で泣きはらし、二十五メートルを歩いて渡る決心をし、そのことを
お母さんに告げに行きました。するとお母さんは、仏間で
「A子を強い子に育ててください」と、必死に仏壇に向かって祈っていました。

水泳大会の日、水中を歩くA子をさんを見て、まわりから笑い声やひやかしの
声が響きました。

彼女がやっとプールの中ほどまで進んだその時、一人の男の人が背広を着たまま
でプールに飛び込み、A子さんの隣のコースを一緒に歩き始めたのです。

高校の校長先生でした。

「何分かかってももいい、先生が一緒に歩いてあげるから、ゴールまで歩きな
 さい。恥ずかしいことじゃない、自分の足で歩きなさい」

そう言って励ましてくれたのです。

一瞬にしてひやかしや笑い声は消え、みんなが声を出して彼女を応援し始めま
した。長い時間をかけて彼女が二十五メートルを歩き終わった時、友達も先生
も、そしてあのボスのグループもみんな泣いていました。

『「夢の卵」の孵化(かえ)し方・育て方』仲田勝久著 致知出版社刊より

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●お話その4

小阪さんではないですが、ワクワクすることに集中することですね。

幼児のような無垢な気持ち、もう少し言えば恐れを持たないことです。
他人にどう思われるとか、社会的にどうであるなんて関係ありません。

第三者を気にして生きるのは辛いじゃないですか。

ある意味わがままに自己中心的な考えでいいのです。
日本人のDNAは歴史の中で、このわがままを押し殺してきましたが・・・

たしかに最終的には関係するすべての人に理解されることは大事ですが
最初のスタートから万全であることは、それ自体が不可能です。

時間も掛かるし、大変です。
これからはじめる新しい事業は先見性の塊、過去の常識を破るモノなのです
からね。なかなか理解されないことは仕方がないのです。

頭の固い先輩の意見など屁とも思わない事。
まず自身が揺らがない鉄の意志をもつことが大事なのです。

非常識万歳ですよ。

それからビジネスだと損益分岐点に縛られるでしょ、損益分岐は大切なのですが
マイナス思考に引っ張られちゃいますよね。

実は、プラス思考とマイナス思考の足し算なんですね。

プラス10でもマイナスが9だと、たった1になっちゃうでしょ。

だからプラスに軽く3くらい考えて、マイナスをゼロにしたほうがいいんです。

軽くかるーくイメージする事がコツ。
うまくいけば早くて三ヶ月、おそくても三年で成就します。
後は程度問題。

地球の時間の営みからすれば、一瞬ですよ。

えー恋愛も同じですよね。

顔や性格やお金は関係あるようで、あまり関係がないと思えるカップルが
巷にはたくさん存在しているじゃないですか。

どうして、あんなに綺麗な彼女となんてね

でも、どうしても成功する思考を邪魔するのが、過去の失敗体験です。
どうしても逃避的思考やリスクヘッジに心が奪われやすいのです。

最悪、どうせまた駄目だよとか、これでは無理だとかね。

こんな経験、さっさと消し去っていかないと、年を取るたび腰が重くなっちゃ
います。

成功と失敗は紙一重、突破するパワーが無ければどんなことも成就はしません。

どんな想いも実は時間が掛かるだけで、あきらめなければ成就するものです。
人間は誰でも、達成する力を持っていると、ただ信じることが大事。

自分は常に、たくさんの選択の中から自分にとって最善を選択しているのです。

カレーが食べたいのに寿司はたべません。
例えになってないでしょうか(笑)

だってほぼ食べたいものを食べれてるでしょ。

だいたい、毎日食べたいものを食べてる日本人は幸せです。

コーヒーが飲みたいのにミルクセーキは飲みません。

海外に行きたければ、かならず行くもんです。

ようは自分が、したいかどうか。

後はヘタな言い訳に気づき、マイナスな言い訳を捨てる事。

もっと衝動に素直に行動できれば、もっと幸せでしょうに。
総日本人ラテン計画でも実行すれば、ずいぶん変るでしょうけれど

まぁ自分で自分の限界を規定することだけは止めましょう。

それだけです。

(2003年11月28日 岡崎太郎さんの楽天日記より)


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●お話その5  

それは、愛から発しているか。(愛なら、何をするだろうか)

いま、読み返す時間がありませんので、
記憶で書いていることをご了承ください。

今日のメッセージは、実は、
ニール・ドナルド・ウォルシュのベストセラー
『神との対話』の第3巻あたりに載っている言葉です。

記憶ですので、言葉は正確ではないかもしれません。
でも、ニュアンスは、間違っていないはずです。

それは、愛から発しているか。
(愛なら、何をするだろうか)

今日、どうしてもこれを書きたかったのは、
自衛隊のイラク派遣が正式に決まったからです。

おことわりしておきますが、
私は、別に、熱心な平和活動家ではありません。

ただ、9.11に端を発する、
この2年あまりの、世界のさまざまな動きを見てきて、
ひとつだけ、私のなかで消えない言葉があるのです。

それは、
「憎しみからは何も生まれない」ということです。

「それは、愛から発しているか」は、
まさに、この「憎しみから…」と、対をなすものです。

私には、愛が何であるかは、わかりません。

でも、少なくとも、
今回の自衛隊派遣の一連の動きが、
「愛から発していない」ことだけはわかります。

そもそも、アメリカのイラク攻撃そのものが、
「報復」から始まっているのですから。

「それは、愛から発しているか」は、
私が、何か行動を起こそうとするときに、
いつも、心の内からあがってくる言葉なのです。

それは、恐ろしいほど、はっきりと
「イエス」「ノー」を示してくれます。

少なくとも、「ノー」のときほど、
はっきりとそれがわかります。

たとえば、誰がに何かを言いたくなったとき、
表面的には、「アドバイス」であっても、
心の底では、そのひとに言われたことで、
不快に思っている自分がいたりします。

そうすると、
その「アドバイス」は「愛」ではないのです。
「アドバイス」に見せかけた、復讐にすぎないのです。

そんな「アドバイス」が、相手の心に
本当にひびくはずがありません。

おそらく、相手からはまた、何らかの、
不快なリアクションがあるだけでしょう。

私はますます腹を立て、
相手のことを悪く思うにちがいありません。

結局、生み出されてくるものは、憎しみだけです。
生産的なものは、ありません。何も。

私には、もちろん、
いまの政治の流れを止める力はありません。

それどころか、デモに参加したわけでもないし、
何か特別な動きをしてきたわけでもないのです。

ただ、私のひとつの信念は、
「みずから、戦争を生み出さない」ということ。

戦争とは、武器をもって
たたかうことだけではありません。

家族・友人・知人、仕事の関係者など、
みぢかなひとたちとのあいだに起きる、
嫉妬、批判、対立…といった負の感情。

それらもすべて、「戦争」です。

まず、それをやめていくということなのです。

それは、おそろしくむずかしいことであり、
でも、だからこそ、必要なことでもあります。

いま、世界は、とても不安定な状況にあります。
私たちも、その連鎖のなかにいるのです。

この連鎖は、残念ながら、
愛によるものではありません。

だとしたら、そこに加担してはいけないのです。
(少なくとも、私はそう思います)

自分が変わらないで、
相手を変えることはできません。

まず、私の言動が、負の感情から発していないか、
きびしく振り返ってみる必要があります。

「それは、愛から発しているか」
(愛なら、何をするだろうか)

この言葉は、
私にとっては、究極の試金石なのです。

(2003年12月10日 かめおかゆみこさんの楽天日記より)

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●お話その6  

好きなことをやって、幸せになろう。

難しいことは、考えなくていい。

起業とか、本職とか…

そんなことは、あとから考えればいいんじゃない。

大事なのは、自分が心から熱中できること。

それを、いっしょうけんめい伝えることができれば、うれしい。

「今は、やる時間がない!」という人へ。

本当に、そうなのかな。

だって、24時間フルに使っている人なら、そうだろうけど。

僕は、テレビは観ないし新聞もとっていない。

理由は、つまらないしだまされるから。

まったく、不自由はしていません。

それどころか、自分のやりたいことをできる時間があるから、とても楽しい。

好きなことなら、時間を忘れて、没頭しちゃうからね。

いくら時間があっても足りないというのは、よく分かります。

え?

「そこまで熱中できるものが、見つからない」

だって?

そんな人は、

「得意なこと」と「好きなこと」

の区別が、ついていないんじゃないかな。

今、うまくできるかどうかは、後の話。

好きなことをやっていけば、自然と自分のフィールドができてくるんだ。

そう、この「自分のフィールド」を生み出せた人は、とっても強い。

はじめは、どんな有名人でも、タダの人だった。

心からうちこめることに全力をかけて、頭をしぼった結果、その人だけのフィールドができた。

有名になった結果だけを見ても、参考にならないんだよね。

成功は努力のたまものって、ホントだな。

今、伸び悩んでいる人も、心配に思うことは、ないと思うよ。

だって、これからいくらでも可能性がある。

好きなことをやって過ごせたら、本望じゃないかな。

少なくとも、考えただけで僕はとってもワクワクする。

「好きなことは、お金にならない」って?

本当にそうかなぁ。

まあ、もちろんお金にするしくみも大切だけど、

「そこまで打ち込んでいない」のも原因だと思うよ。

だったら、やってみればいい。

結果を出さないと、誰も認めてくれないんだったら、結果が出るまでやればいい。

とはいっても、ミソの部分があれば、鬼に金棒だから、僕はミソも提供していくけどね。

好物に、ミソをつけてたべれば、最高なのだ。

里芋のミソ焼き、うまかったなぁー

(2003年12月14日 Dr.さんださんの楽天日記より)


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●お話その7

「小さな物語」 (作者不詳・菅原 裕子訳)

インドのある水汲み人足は二つの壷を持っていました。

天秤棒の端にそれぞれの壷を下げ、首の後ろで天秤棒を左右にかけて、
彼は水を運びます。

その壷の一つにはひびが入っています。

もう一つの完璧な壷が、小川からご主人様の家まで一滴の水もこぼ
さないのにひび割れ壷は人足が水をいっぱい入れてくれても、ご主
人様の家に着く頃は半分になっているのです。

完璧な壷は、いつも自分を誇りに思っていました。

何故なら、彼が作られたその本来の目的を、彼は常に達成する事が
出来たからです。

そして、ひび割れ壷はいつも自分を恥じていました。

何故なら、彼は半分しか達成する事が出来なかったからです。

二年が過ぎ、すっかり惨めになっていたひび割れ壷は、ある日、
川のほとりで水汲み人足に話しかけました。

「私は自分が恥ずかしい。そして、あなたにすまないと思っている。」

「何故そんな風に思うの?」水汲み人足は言いました。

「何を恥じてるの?」

「この二年間、私はこのひびのせいで、あなたのご主人様の家まで
 水を半分しか運べなかった。水が漏れてしまうから、あなたがどん
 なに努力をしても、その努力が報われることがない。私はそれが辛
 いんだ。」壷は言いました。

水汲み人足は、ひび割れ壷を氣の毒に思い、そして言いました。

「これからご主人様の家に帰る途中、道端に咲いてるきれいな花を
 見てごらん。」

天秤棒にぶら下げられて丘を登っていく時、ひび割れ壷はお日様に
照らされ美しく咲き誇る道端の花に氣付きました。

花は本当に美しく、壷はちょっと元氣になった気がしましたが、
ご主人様の家につく頃には、また水を半分漏らしてしまった自分を恥じて、
水汲み人足に謝りました。

すると彼は言ったのです。

「道端の花に氣付いたかい?花が君の側にしか咲いていないのに気付い
 たかい。僕は君から零れ落ちる水に気付いて、君が通る側に花の種を
 まいたんだ。そして君は毎日、僕たが小川から帰る時に水をまいてくれた。
 この二年間、僕はご主人様の食卓に花を欠かした事がない。
 君があるがままの君じゃなかったら、ご主人様はこの美しさで家を飾る
 ことは出来なかったんだよ。」

       (作者不詳 菅原裕子訳)

          * * * * *

私達は皆、それぞれユニークなひび割れを持っています。私達は皆、
ひび割れ壷なのです。あなたのひび割れを恐れてはいけません。私
達の弱みは、そのまま強みであることを忘れないでください。私達
は子供達の為にどんな花の種をまけるでしょう。そのひび割れを責
めるかわりに・・・。

(出典:「ハートフル コミュニケーション」菅原裕子著)


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●お話その8
商売の原点!

私の会社の近くのラーメン屋さんは、ご夫婦で経営されているのです。
とっても働き者で、明るい挨拶で評判のお店です。
ところが、先日、奥さんが思わぬ病気で入院されたのです。
ご主人ひとりでは、店を切り盛りすることは、到底、不可能ですから
、私は当然、店を休業されるものと思っていたのです。

ところが、昨日、店の前を通ると、なんと営業しているではありませんか!

「いらっしゃいませ!」大きな声で挨拶をしてくれたのは、なんと、
エプロンをした小さな女の子!

「ご注文は、なんになさいますか?」「少々お待ちください」
「お水になさいますか?お茶にされますか?」

てきぱきと応対をするのです!

「お嬢ちゃん偉いね、何年生?」「はい。小学2年生です」

聞けば、両親の困った姿を見て、自分からお手伝いをする!
と決めたのだとか!

お勘定をして店を出る時、この子は、店の前まで出てきて深深と、お辞儀をする
と「ありがとうございました!またきてください!」と大きな声で挨拶をして
くれたのです!

私は、けなげなこの女の子の姿に商売の原点を、そして真髄を教えてもらい、
不覚にも涙があふれました。

★ 無垢の行為は、なんと人の心を感動させるものでしょう!
この子の前には、どんなテクニックも色あせたものに見えてしまいます。

(2004年4月2日 よびりん  さんの楽天日記より)

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●お話その9

 数多くの罪を犯した囚人が、とうとう処刑されることになりました。

 処刑を宣告する国王の前に連れて行かれる間、囚人は、自分がどんな処刑を
 されるのかを想像しては、恐怖に震えていました。

 絞首刑のロープの前に引き出された囚人に向かって、国王は言います。 

 「お前の犯した罪は重く、その償いはしなくてはならないが、最後に選択の
  権利を与えてやろう。

  通例通り、目の前のロープに首を吊されるか?
  ……それとも、あの扉の向こう側で、罪の裁きを受けるか?
  
  どちらでも、好きな方を選ぶが良い」
  
 国王の指差す先には、黒くて大きな鉄の扉があります。

 囚人には、その扉も国王の顔も、とても恐ろしげに見えました。
 扉の向こうに行けば、どんな惨い処刑が待っているか知れたものではないと、
 迷うことなく絞首刑を選びました。

 ロープに首をかけ、いざ処刑されようとするときになって、囚人は、国王に
 尋ねました。

 「王様、ひとつだけ教えてください。
  あの鉄の扉の向こうには、何があったのでしょうか?」

 国王は答えました。

 「教えてやろうか。
  扉の向こうには何もないのじゃ。

  私はいつも、囚人には、この国を出て、自由に生きることができる選択を
  与えてきた。

  しかし、不思議なことに、自分の未来を信頼しない奴に限って、目の前の
  絞首刑を選ぶ。

  すぐそこに、自由が待っているというのに……」


 苦痛な状況や、やりたくない仕事。
 傷つけ合う関係や、心に棘刺す思い出。

 できれば、すぐにでも逃げ出したいものですが、多くの人は、そんな苦痛を
 握りしめて、離そうとはしないようです。

 本当は、他にもっとやりたい仕事があるはずなのに、その人と一緒にいるよ
 り、もっと大事にしたいことがあるのに、そこに留まっている。
 自分を責めてしまうのがわかっているのに、過去の辛い記憶を反芻してしま
 う。

 なぜか、そんなことをしています。

 そして、そんなときは、たいていが自分を信頼できないときのようです。
 
 自信を失っていたり、自分の価値を認められなかったり、自分のイヤなとこ
 ろばかりを見ていたり……
 そんな苦痛のなかにいると、なぜか見えるものが見えなくなり、ずっと同じ
 場所にいる選択しかできなくなってしまいます。

 そんな悪循環から抜け出す、いちばん効果的な方法は、ただ「自分が、本当
 に望んでいるものを見ること」です。

 居心地のよくない場所からは早々に立ち去る、優先したいことがあるのなら、
 それをハッキリと告げる、本当にやりたいことをはじめる。

 苦痛から離れるためには、苦痛を見るのではなく、自分の心が前向きになる
 ことを選べばいいようですね。


 そう、私たちには、いつも選択する権利が与えられているのです。

 ・イヤな場所に留まりストレス一杯に生きること

 ・心がウキウキするようなことをはじめること

 決めるのは、誰でもありませんよ。
 
 自分の生き方は、私たち自身だけが、自由に選ぶことができるのです。

 望む未来を手に入れるためには、何もいりません。
 ただ、そのことだけを、100%信頼してあげてくださいね。

(2004年4月5日 メルマガ「癒しのことば」より)

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●お話その10

★今日のフォーカスチェンジ♪

「やりたくないことはやらない」生きかた。

私のモットーは、
「やりたくないことはやらない」です。

これだけ書くと、よく誤解されます。

「それじゃ、社会が成り立たないよ」と。

このことばにおこたえする前に、
なぜ、やりたくないことをやらないのか、
それについて、少し書きたいと思います。

私たちの日常は、おそろしいほどたくさんの、
「やるべきこと」に囲まれています。

あふれるような指示・命令・要求が、
次々と、私たちに投げかけられます。

何しろ、自動販売機までが、
「おつりをお受け取りください」と、
指示してくる世の中ですから。

(頼まれなくても、受け取りますって!)(爆)

こんな生活にどっぷりつかっていると、
自分が何をやりたいのか、わからなくなります。

気づかぬうちに、誰かの指示を待っている、
いえ、指示されないと動けない状態になっていきます。

これは、とてもこわいことです。

だから、まず、立ち止まる必要があるのです。
そして、考えるのです。

「これは、本当に、自分のやりたいことだろうか」

「よし、やりたいことだ!」と思えたら、
喜んで、それを選択しましょう。

もしも、やりたくないと思ったら、思い切って、
「やらない」ことを選択するのです。

もちろん、リスクはあります。

でも、選択することで、同時に、
リスクを選択できる自分を、見出すことができます。

思考停止でもない、指示待ちでもない、
自分で考え、自分で選び、行動できる自分をです。

この自覚は、自分自身に
おおきなエネルギーを与えてくれます。

たとえ、リスクがあろうと、
それを乗り越えることによって、
さらに、パワーアップした自分を獲得できます。

パワーアップすると、さまざまなことを
受け取る力(器)が大きくなります。

いままで、なかなかでぎなかったことが、
前よりも、楽にできるようになります。

そうすると、不思議なもので、
「やりたくない」ことが減っていきます。

細かいことなんか気にしないで、
「OK」って言えるこころが育ってるんですね。

「やりたくないことをやらない」というのは、
自分が自分であるための、大切な出発点です。

この話題は、奥が深いので、
明日も、もう少し、話を発展させたいと思います。

(2004年4月28日 かめおかゆみこさんの楽天日記より)


「そんな自分に「OK」をあげる。」

ひとは、やりたくないことと出会ったとき、
しばしば、それを、
「これは、やらねばならないことだから」と、
無理に、自分の気持ちを置き換えます。

けれども、こころのどこかに、
「本当はちがう」という思いが残ります。

その気持ちが積み重なってくると、
「やりたくないことをやらない」ひとが、
ゆるせなくなってきます。

「私はやりたくないことを
 がまんしてやったのに、あのひとは…」

本当は、自分も、やりたくなかったのです。

だから、「やりたくないことをやらない」ひとは、
本来は、理想のひとであるはずなのです。

でも、がまんにがまんを重ねたこころは、
本当の気持ちを感じることがこわくて、
目の前に見える、それを拒否しようとします。

「そんなわがままは、ゆるせない」と。

こころの深いところで、もう一人のあなたが、
「ちがうよ」と悲鳴をあげているのに。

拒否することは、本当は、自分の内がわの
深い気持ちを殺してしまうことなのに。

この矛盾を解くためのかぎがあります。

ためしに、いま、やっていることを思い浮かべ、
自分に、こう、問いかけてみてください。

「いま、背負っているすべての責任から解放され、
 ありとあらゆる可能性が自分にゆるされたなら、
 そしてそのことが、誰も不幸にしないとしたら、
 自分は、それをやりつづけるだろうか」

「それでもやりつづける」とこたえられるなら、
それは、あなたにとって、本当にやりたいことです。

おめでとうございます!

もし、やりつづけたいと思わないのなら、
それは、やはり、本当には、
「やりたくなかった」ことなのです。

でも、がっかりすることはありません。

その事実をまっすぐに受け入れたとき、
あなたは、もう一度、自分のこころを
取りもどすことができるのです。

もちろん、それをつづけているのには、
さまざまな事情があるのでしょう。

ですから、今すぐ放棄せよ、なんて、
そんなことを思う必要はないのです。

「やりたくないことをやらない」選択を
いまはまだ選べないとしたら、
そんな自分に「OK」をあげましょう。

「いまは、やりたくないことをやっている。
 でも、それがやりたくないことだと、
 ちゃんとわかっている自分がいる」と。

そのときから、あなたは、
「やりたくないことをやらない」ひとを、
非難せずにすむようになるでしょう。

あなたは、あなたの本当のこころと、
コンタクトできるようになったのですから。

それが、原点です。
いつもいつも、そこに帰ってください。

出発点をまちがわなければ、私たちは、
必ずゴールにたどりつくことができます。

(2004年4月29日 かめおかゆみこさんの楽天日記より)

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●お話その11

「楽しんでいることが、最高の社会貢献」

講演なんかで「大好きなこと、自分のやりたいことをして、楽しく過ごしま
しょうよ」としゃべると、「そんなことしてたら、周囲に迷惑がかかるし、
調和がとれなくなる」と反論なさる方が、けっこういらっしゃいます。

本当ににそうでしょうか。

もちろん、周りが迷惑することもあるでしょうが、好きなこともせず、
したいこともせず、周りに気を遣ってばかりいると、だんだんとストレス
がたまってくるでしょう。

我慢していると、いつかは限界がきて爆発します。「キレル」ってやつです。

こうなると、恐らく周りは迷惑し調和も乱れるでしょう。パラドックスですね

ストレスをためている人って、他人を裁いたり、悪口を言ったりしがちです。

好きなことをしている人は心に余裕があるので、人に優しく親切にできます。

こういうことを考えると、好きなことをしてルンルン気分でいるほうが、
周りに和やかな雰囲気を醸しだしますので、「社会の調和に、より貢献
している」と思いますが、いかがでしょうか。

(2004年4月28日 松浦英行さんの津留マガより)

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●お話その12
あなたには、どれだけの「できる」がありますか?

私の末の妹は、
重度の脳性小児麻痺で生まれました。

目も見えず、耳も聞こえず、もちろん、
しゃべることなど、まったくできませんでした。

生まれたときから、手足も動かず、
寝返りひとつ打つこともできず、
ハエが止まっても、払うことさえできません。

(ハエが止まったことを、感知できていたかさえ、
 わかりません)

物を噛むこともできないので、食事のときには、
母が、抱きかかえ、流動食を、一口一口、
スプーンですくっては、流しこんでいました。

妹は、何も、何ひとつ、できませんでした。

5歳の夏に発作を起こして、
あっけなく、私たちと別れを告げるまで、
ずっと、ベッドに横たわったまま生きていました。

けれども、ただひとつだけ、
妹にできることがありました。

それは、母が近づくと、笑うことでした。

笑うといっても、顔面も麻痺しているので、
笑ったような気がする、というだけですけれど。

目は見えません。耳も聞こえません。
どうして、母だとわかったのでしょうか?

それでも、妹は、たしかに反応したのです。
母が近づいた、そのときだけ。

私たちは、現実を生きていると、たくさんの
「できない」ことに、行く手をはばまれます。

でも、そんなときでさえ、振り返ってみてください。

あなたは、
目が見えますか? 耳が聞こえますか?
口がきけますか? 手足が動きますか?
触覚はありますか? 
匂いを感じることはできますか?

それらはすべて、あなたの「できる」です。

笑えますか? 泣けますか? 怒れますか?
その感情を、何かのかたちで、伝えることができますか?

それらはすべて、あなたの「できる」です。

「できない」に目を向けるのではなく、
あなたの「できる」に、目を向けてください。

あなたは、私の妹がほしかった(であろう)ものを、
すべて(あるいは、いくつも)持っているのです。

その動く手で、なぜ、つかもうとしないのですか。
その動く足で、なぜ、歩いていこうとしないのですか。

あなたには「できる」のです。
あなたには、絶対「できる」のです!

あなたが、「できない」を見つめているあいだ、
私の無数の「妹」たちが、
あなたの「できる」のために、祈りつづけています。

あなたが、「できる」を見つめて生きるとき、
その一挙手一投足が、
私の無数の「妹」たちの、喜びになります。

どうぞ、無力感におそわれたとき、
希望など何もないような気持ちになったとき、
あなたの「できる」を振り返ってみてください。

必ず、あります。

(かめおかゆみこさんのメルマガ「今日のフォーカスチェンジ」より)

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●お話その13

19世紀のオーストラリアに、アレクサンダーという舞台俳優がいました。

 彼は、一人芝居や演説によって生計を立てていましたが、突然、舞台に上が
 ると、声が出なくなる病にかかってしまったのです。

 あわてて、いろいろな医者にかかりましたが、状況は芳しくありません。
 医者は、「できるだけ声を出さないように」とか、さまざまなアドバイスを
 してくれましたが、一向に効果は見られないのです。

 とうとう彼は、その仕事を辞めざるを得なくなってしまいました。
 
 アレクサンダーは、医者に頼らず、自分で自分を治そうと、身体について一
 生懸命に勉強しましたが、なかなか原因を究明するところまではいきません。

 発生練習や声帯の強化など、考えられることはすべてやってみましたが、や
 っぱり舞台に上がると、声がでないのです。
 
 そんなある日、彼は、何とか演説ができないかと、鏡に向かって話しはじめ
 ようとしました。

 そして、鏡に写る自分の身体の動きを観察しているうちに、あることに気づ
 いたのです。

 しゃべろろうとして口を開くと、同時に首の筋肉が張り出し、姿勢がゆがん
 でしまいます。
 何度やっても、同じようになります。

 試しに彼は、意識的に、首や背中の筋肉をリラックスさせ、姿勢を変えてみ
 ました。

 ……すると、思ったとおりに声が出たのです。

 つまり、舞台に上がったときの、ちょっとした姿勢や身体の使い方が、声を
 出にくくしていたのですね。
 それをほんの少し変えてみるだけで、大きな変化が見られたということです。

 彼は、この発見は、多くの人の役に立つはずだと考え、正しい身体の使い方
 などの指導をはじめました。
 
 それが、世界中に広がっているボディワーク、「アレクサンダー・テクニック」
 のはじまりです。


 身体だけではなくて、人生の問題のほとんども、ちょっとした習慣や考え方
 のクセなどが、本当の原因になっているということが多いようです。

 ・何度も、同じような問題で苦しんでいる。
 ・うまくいきそうになると、怖くなって前に進めなくなってしまう。
 ・せっかくのチャンスを、いつも見逃してしまう。
 ・好きな人に、つい嫌味を言って、自分から離れていくように仕向けてしま
  う。
 ・つい自分から、責任を背負ってしまってつらい思いをしている。

 ほかにもいろいろあるでしょうが、何度も同じような問題を抱えてしまうと
 いうことは、いつも同じように物事を受け取ったり、同じような考え方をし
 ているのかも知れません。
 
 ジュークボックスに、いつも同じリクエストをしていれば、いつも同じ曲が
 かかるのです。

 もちろん、そんな考え方や受け取り方は、はじめはあなたを守るために役に
 立っていたのでしょう。

 危険を冒さないようにとか、人と違うことをして恥ずかしい目に会わないよ
 うにとか、傷つかないように、その人が本当に自分を受け入れてくれるかテ
 ストしてみたりとか……

 でも、同じ曲に飽きたら、いつもとは違った曲をリクエストしてもいいので
 すよ。

 アレキサンダー氏のように、少し自分のことを観察する機会を持ってもいい
 かも知れません。
 
 どんなときに、問題を抱えてしまうのか、そのとき自分はどんな考え方をし
 ているか……

 問題を感じるとき、たいていは、そのときに、「私は~しなければならない」
 と思っているようです。

 でも、それは、本当に、そうしなければならないのでしょうか。
 

 今日は、そんな思いを、ひとつだけでいいから手放してみましょうよ。
 たったそれだけのことですが、どんな大きな違いが生まれるか楽しみにして
 いてください。

 そして、どんないいものが、手元にやってくるのか……
 ワクワクしてきますよね。


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●お話その14

 世の中には、何をやってもうまくいく人もいれば、同じような失敗ばかりを
 繰り返す人もいます。

 また、豊かで幸せに生きている人もいるし、不幸にばかり見舞われる人もい
 ますよね。
 
 あるいは、いつも悩みを抱えている人がいるかと思えば、悩みなどとは無縁
 で、毎日を楽しく過ごしている人たちも多いでしょう。

 実にこの世は、不公平なものに思えます。

 ところが、ある見方をすれば、この世界はとても公平で平等なものだという
 ことができるのです。
 
 だって、誰もが、自分がどんな人生を送るのか、何を手に入れるのかを、選
 ぶことができるのですから。

 そうです。
 私たちが、この世に生まれたときに、どんなことでもできる力を与えられた
 のです。

 重要なのは、この力は、ただ、私たちが選んだことを実現するために働くの
 ですが、その方向については、ポジティブだとかネガティブだとかの判断は
 一切しないということです。

 ポジティブな方向に使われれば、豊かで、心身ともに健康で、円満な人間関
 係を築くという幸福な生き方を手にすることができます。

 でも、力がネガティブな方向に向いていたとしたら、貧しかったり、心身に
 不調和を来たしたりして、不幸な人生を実現することになってしまいます。

 そして、私たちには、この力を、どちらへ向けるかを選ぶ自由があるのです。
 誰でも平等に、どう生きていくかを、決めることができるのです。

 ……というと、
 「そんなことはない。自分で選ぶことができるのなら、誰もネガティブな方
  になど力を向けないだろう。だけど、世の中には、貧しかったり不幸な人
  がいる。やっぱり不公平なんだ」
 という思いを持つ人もいるでしょう。
 
 だけど、もう一度いいます。 
 
 それでも私たちは、自分で自分の人生を決めているし、選んだことを手に入
 れているのです。

 もちろん、意識的に、ネガティブな生き方を選ぶ人は誰もいません。
 ネガティブな方を選んでいる人の多くは、自分でも気づかないうちに無意識
 で、そうなっているようです。

 たとえば、『毎朝、1時間早く起きて、軽いジョギングをすれば健康に良い』
 という話を聞き、自分もやってみようと決めたとします。

 ポジティブな選択ですよね。

 でも、翌朝から実際に行動に移せる人がどれだけいるでしょうか。
 何とか数日はがんばって早起きしても、三日坊主で終わってしまう人も多い
 でしょうね。

 意識では、健康のためにがんばろうと考えているのに、無意識では、「疲れる」
 「もう少し寝ていた方が楽だ」「どうせ長続きはしないんだ」「こんなこと
 やって、何の意味があるんだ?」などと、いろいろな理由を探しては、何と
 かジョギングを回避することを選んでいるのです。

 もちろん力は、その方向へ働くことになります。

 同じように、夢や目標を目指して努力しているのに、なかなか実現しないと
 いう場合も、無意識で、実現しないことを選んで、そこに力を注いでいるの
 かも知れません。

 幸せになりたいのに…
 豊かに生きたいのに……
 もっと充実した人間関係を創りたいのに……

 今、それが実現していないとしたら、どこかで実現しないことを選んでいる
 のでしょう。

 世の中が不公平なのでも、時代や生まれた国が悪いのでも、お金がないから
 でも、才能がないからでも、ついていないからでもないのです。

 意識的にであれ、無意識であれ、自分が選んでいるから、それが実現してい
 るだけのことなのです。

 ……と気づいたからには、これからは、できるだけポジティブな選択をする
 ようにしていきましょう。

 なあに、簡単です。

 自分が何を思っているのか、本当は何をしたいのか、知らないうちに何を選
 んでいたのかを、感じてみる時間を増やしてみればいいのです。

 自分に気づき、自分をよく知ることこそが、豊かな人生の第一歩なのですね。

(癒しの言葉 2004.8.2より)

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●お話その15


 「今を過ぎ去るこの時を生きよ。
  明日出来ることはそれに任せるがよい」

                -- ホラティウス(ローマの詩人)--


 『タイムスリップ』ということばを聞いたことがあるでしょうか。

 今現在の時間・空間から、突然、過去や未来の世界に移動することで、よく
 SF小説やアニメに登場したりしますね。

 今までそこにいた人が、次の瞬間には消えてしまって、影も形もなくなるの
 です。

 消えた本人は、過去や未来のどこかに、急に現れることになります。
 今とは違う時間に存在して、そこで考えたり行動したりするのですね。
 
 「そんなもの空想の世界の絵空事だよ」とお思いでしょうが、本当は、誰で
 も『タイムスリップ』をすることができるし、毎日何度も、時間を行ったり
 来たりしているといったら信じられるでしょうか?

 ……たとえば、目を閉じて、今、あなたにとって、いちばん気になっている
 ことを思い起こしてみてください。

 それは、一週間ほど前に、ミスをしてしまった仕事のことでしたか?
 それとも、来週のはじめに控えている、大勢の前でのプレゼンテーションで
 しょうか?

 あるいは、昨夜の恋人とのデートかも知れませんし、来月に行く予定の海外
 旅行ということもあるでしょうね。

 どちらにせよ、きっと、目を閉じてあなたが考えていたことは、もう過ぎ去
 ってしまったことか、これから起こると予想していることが多かったのでは
 ないでしょうか。


 それがどうして、『タイムスリップ』になるのかって?

 それはですね……

 三次元の世界に生きている私たちは、もちろん肉体がどこか他の時間に移動
 するということは起こりませんが、心は、すぐにどこか別の時間、別のとこ
 ろへ飛んでいってしまうのです。

 もし、心を実在として見ることができるメガネがあったとしたら、それをか
 けた人は驚くでしょうね。

 私たちの心は、ほとんど「今」という時間に存在していることはなく、すぐ
 に消えてしまい、いつも「過去」や「未来」へ『タイムスリップ』している
 でしょうから。

 そう、毎日、何度も『タイムスリップ』しているのです。

 そんな答えでは納得がいかないかも知れませんが、イヤなことでも、うれし
 いことでも、心に引っかかっていることに振り回されているときには、いつ
 も私たちは、今現在ではなく過去や未来にいるということは確かです。

 そして、過去や未来で、いくらがんばって考えたり行動したりしても、何も
 変化を起こすことはできないのです。
 これも確かなことですよね。

 ……ついでに、目を閉じて、こんなことを考えてみてください。

 今、あなたがやりたいと思っていることこと、望んでいること、夢や目標を
 思い描きます。
 
 そして、それに対して、「今」自分ができることを探してみます。

 どんなに小さなことでも構いません。
 目を開けたら、すぐに実行できることを見つけるのです。

 それだけで、身体が熱くなってきて、力がどんどん沸いてくるようには感じ
 られませんか?
 
 もし、心を見ることができるメガネで、今のあなたを見たとしたら、力強く
 輝く姿を目にすることになるでしょう。

 「今」自分ができることをする。

 それこそが、自分の人生を、より良い方向へ変えていくことができる唯一の、
 そして最高の方法なのですね。


 どんなに小さなことでも、「自分が」「今」「できることをやる」
 良くなるために、夢を叶えるために……

(癒しの言葉 2004.9.8より)



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